ユニットケアとは

 「ユニットケア」とは、自宅に近い環境の介護施設において、他の入居者や介護スタッフと共同生活をしながら、入居者一人ひとりの個性や生活リズムに応じて暮らしていけるようにサポートする介護手法のことを指します。
特別養護老人ホームなどの介護施設は、常時入居者を見守りながら必要に応じて介護できる体制をとっています。そのことによって、入居者に対して365日・24時間体制の安心・安全を実現しています。しかし、その一方で、多くの要介護状態の高齢者を介護するという施設の性格上、多くの人を効率的に介護しようとして、「集団ケア」にならざるを得ない面がありました。

 しかし今後は、入居者の尊厳ある生活を保障していくためには、一人ひとりの個性と生活リズムを尊重した「個別ケア」が求められています。「個別ケア」を実現する一つの手法が「ユニットケア」なのです。
「ユニットケア」の最大の特徴は、入居者個人のプライバシーが守られる「個室」と、他の入居者や介護スタッフと交流するための「居間」(共同生活室)があることです。入居者10人前後を一つの「ユニット」として位置づけ、各ユニットに固定配置された顔なじみの介護スタッフが、入居者の個性や生活リズムを尊重した暮らしをサポートします。
新たに建設される特別養護老人ホームでは、「ユニットケア」を導入する施設が毎年増えてきていますが、まだ施設全体の3割程度です。しかし、ユニットケアを導入する介護施設は、これからますます増えていくことが予想されています。


ユニットケアのメリット

(1). 入居者のプライバシーがより多く確保された生活空間を持つことができます
(2) . 「自分の生活空間」と同ユニット内の「少人数の入居者が交流できる空間(共有スペース)」が区別でき、入居者のストレス
   軽減につながります
(3). 個室近くの共有スペースを設けることで、他の入居者と潤滑な人間関係が築け、相互の交流が進みます
(4). 利用者の家族が気兼ねなく入居者を訪問できます
(5). インフルエンザ等の感染症の防止に効果があります


ユニットケアのデメリット

ユニットケアにすることにより、一般の居室(従来の4人部屋など)に比べて建築費用や光熱水費などの居住費が割高となる。つまり、入居者の利用負担額が大きくなります。